- アレキサンドライトALEXANDRITE
- ブルー ジルコンBLUE ZIRCON
- コンクパールCONCH PEARL
- デマントイド ガーネットDEMANTOID GARNET
- ダイアスポアDIASPORE
- エメラルド キャッツアイEMERALD CAT'S EYE
- アウイナイトHAUYNITE
- ハイアライトオパールHYALITE OPAL
- メキシコ オパールMEXICAN OPAL
- パパラチア サファイヤPADPARADSCHA SAPPHIRE
- パライバトルマリンPARAIBA TOURMALINE
- ルチルクォーツRUTILATED QUARTZ
- スフェーンSPHENE
- スファレライトSPHALERITE
- サンストーンSUNSTONE
- タンザナイトTANZANITE
- トラピチェ エメラルドTRAPICHE EMERALD
ALEXANDRITE[アレキサンドライト]
ALEXANDRITE[アレキサンドライト]
1830年ロシアウラル山脈のエメラルド鉱山で発見され、発見日がロシア皇帝アレキサンドルⅡ世の12歳の誕生日だったことから、皇帝の名にちなんで名付けられました。
今や希少石の代表格の存在となったアレキサンドライト。グリーンとレッドの中間的な色のバランスを保持しており太陽光のもとでは青緑色、白熱光では暗赤色と、2色の変色性の美しさはあまりにも有名です。
産地は、主にブラジルです。
BLUE ZIRCON[ブルー ジルコン]
BLUE ZIRCON[ブルー ジルコン]
ジルコンの歴史は古く、アラビア語の朱の色(Jargon)が英語名(Zircon)の語源です。ジルコンは、多くの色相を持った宝石です。その中でもブルージルコンは、サファイヤにも、アクアマリンにもない独特の美しい色合いが特徴です。屈折率も高く分散光(宝石を通して見える稜線が二重に見える。)が楽しめます。 ブルージルコンの主産地はスリランカ、タイ、カンボジアです。
CONCH PEARL[コンクパール]
CONCH PEARL[コンクパール]
カリブの宝石 コンクパール
カリブ海に生息するピンク貝(Strombus gigas)から見つかる天然真珠です。(ワシントン条約で保護)
コンクパールの出現率は1/100000とも言われて、色・形も良く火炎模様(flames)が見られるものはさらに1/20と大変希少性の高いジュエリーアイテムです。火炎模様(flames)とは、真珠の表面に炎が揺らめく模様を言い、神秘的な美しさをもち古代先住民の間でも幸運の精霊が宿るとして珍重されていました。
DEMANTOID GARNET[デマントイド ガーネット]
DEMANTOID GARNET[デマントイド ガーネット]
1853年頃、ロシア中央ウラル山脈の村で輝きの強い濃いグリーンの宝石が発見され、ダイヤモンドのような美しい輝きだったのでオランダ語で"ダイヤモンドに似た"の意味を持つデマントイドと名付けられました。 ウラル産デマントイドガーネットの最大の特徴は馬のしっぽのように見える内包物"ホーステールインクルージョン"があることです。 通常は歓迎されない内包物ですが、馬を愛するヨーロッパの貴族階級の間で幸福の象徴として古くから大変珍重され、美しい内包物が入ることで、その形状や位置で価値が跳ね上がります。 またロマノフ王朝崩壊までの間、宮廷ジュエリーとして皇帝と貴族だけが持つことを許されたという逸話も残っています。
DIASPORE[ダイアスポア]
DIASPORE[ダイアスポア]
鉱物種としてのダイアスポアは、ギリシャ語で「分散」を意味するダイアスポラから名付けられました。
非常に貴重で価値の高い宝石です。トルコ産のアナトリアで産出したもののみズルタナイト〈ZULTANITE〉と呼ばれています。
近年注目されているのは、ナチュラルのズルタナイトで、光線により薄緑色から、かすかな赤みをを帯びた色に変化します。日本では殆ど流通していない超レアストーンです。
原産地はトルコです。
EMERALD CAT’S EYE[エメラルド キャッツアイ]
EMERALD CAT’S EYE[エメラルド キャッツアイ]
エメラルドにも稀にキャッツアイ効果を示すものがあります。カボションカットに研磨すると、内包した針状のインクルージョンの束に光が当たり、表面に一条の光を描きます。高品質のものは、極々僅かです。
HAUYNITE[アウイナイト]
HAUYNITE[アウイナイト]
発見者であるドイツ人鉱物学者であるR.J.Hauy(アウイン)の名前に因んで命名されました。
アウイナイトは宝石としての使用に耐えうる品質のものはドイツでしか産出されず、特にドイツのアイフェル地方が有数の産地で「アイフェルのサファイヤ」と称されています。
不純物の混じっていないものは稀で、結晶としても大きいサイズが殆ど無く、産出量も非常に少ないレアストーンです。
HYALITE OPAL[ハイアライトオパール]
HYALITE OPAL[ハイアライトオパール]
メキシコ・サカテカス地方産。
宝石学ではハイアライトと呼ばれ、最も珍しいオパール。産出が大変困難なため、二度とは会えないミステリアスストーンと言われています。
UVライトに照らされると強い蛍光色を発します。
MEXICAN OPAL[メキシコ オパール]
MEXICAN OPAL[メキシコ オパール]
遊色効果が高いメキシコ産オパールの中で、オレンジレッドの石を"ファイヤーオパール"と呼び、青色系の石を"ウォーターオパール"と呼んでいます。 すでにアステカ文明(1428年頃~1521年)の時代に装身具として使われていました。 このオパールは層が厚く、それにより深みのある色が得られます。また、オーストラリア産には無い透明度と美しい色彩があるのも特徴的です。
PADPARADSCHA SAPPHIRE[パパラチア サファイヤ]
PADPARADSCHA SAPPHIRE[パパラチア サファイヤ]
パパラチはスリランカ語で「蓮の花」という意味があります。ややピンクがかった蓮の花の色を連想させるピンクとオレンジ色のミックスされた色合いから由来します。
パパラチアサファイヤは、独特の色合いから生まれる石の美しさ、希少性から"キング オブ サファイヤ"という称号も与えられています。パパラッチャという言い方もします。
産地はスリランカです。
PARAIBA TOURMALINE[パライバトルマリン]
PARAIBA TOURMALINE[パライバトルマリン]
独特で魅惑的な蛍光を帯びたネオンカラーで、トルマリンの中で別格とされ、産地から由来するパライバトルマリンという名称を確立しました。 その圧倒される美しさは"地球の自然が生み出す、奇跡のカラーストーン"として、広く知られています。 現在はブラジル・パライバ州の鉱山が閉鎖され、オールドマインのものは今や幻と言われる程のレアストーンです。 また、州沿いにある同じ鉱脈はニューマインと呼ばれ、再び採れるようになりました。また、アフリカのモザンビーク、ナイジェリアからも産出されています。 しかし、産出量は限定され希少性の高い宝石です。
RUTILATED QUARTZ[ルチルクォーツ]
RUTILATED QUARTZ[ルチルクォーツ]
ルチルクォーツは、別名金針水晶や針入り水晶とも呼ばれます。針状のインクルージョンは、金、銀、赤、銅色など様々なカラーを織りなし、見た目にも非常に芸術性の高いストーンとして世界各国で人気があります。特に、カボションカットのゴールデンルチルクウォーツは、光が当たるとキャッツアイ効果が見られます。良質の物は希少性が高く、価値があります。
ブラジルが主な産地です。
SPHENE[スフェーン]
SPHENE[スフェーン]
なまめかしく、あでやかに、あやしいほど美しい・・・
魅惑の宝石
宝石の中でも屈指の屈折率を誇る希少石です。
強くまばゆい煌めきはダイヤモンドも凌ぐ光の分散による「ファイア」と、「ダブリング」「複屈折」や多色性(黄、緑、褐色)の金剛光沢によるものでコレクターにも大変人気があります。
SPHALERITE[スファレライト]
SPHALERITE[スファレライト]
石の内面から湧き出る力強い煌めきがこの石の特徴です。見るものを圧倒するその輝きは光の分散によって生み出されるファイヤという虹色効果によるもので、ダイヤモンドの3倍もの著しいファイヤの輝きです。
比較的大きいサイズのファセットカットには美しい橙色変種のものが有り、複屈折量が大きく顕著なダブリング、金属の様な光沢が魅力の希少石です。
主産地はメキシコとスペインです。
SUNSTONE[サンストーン]
SUNSTONE[サンストーン]
サンストーンは、長石の仲間(ムーンストーンやラブラドライト)で、さまざまな色相を持つ宝石です。
特に、自然銅の結晶による赤色の煌めき(アベンチュレッセンス)を有するサンストーンは美しく、結晶内包物の大きさや分布によりさまざまな輝きを放つ、魅力的な宝石の一つです。
一般的なサンストーンの産地は南インドですが、アメリカのオレゴン州でのみ産出される、非常に希少な「オレゴンサンストーン」を使用しています。通常のサンストーンと違い、きめ細かでオーロラの輝きを持っています。
TANZANITE[タンザナイト]
TANZANITE[タンザナイト]
1960年代にタンザニアで発見されたブルーのゾイサイトは、1967年に原産地のタンザニアにそびえる名山キリマンジャロ近辺の夕暮れ時の夜空の色合いに似ていることから“タンザニアの夜"を意味する「タンザナイト」と、アメリカのティファニー社が新しい宝石として名付けました。
タンザナイトは自然光の下では透明度に満ちて美しい群青色。夜のライトのもとでは高貴な紫と赤を有する彩色になり、その多色性が特徴です。ティファニー社が販売し、世界中に知られるようになりました。鉱物名はゾイサイトです。
TRAPICHE EMERALD[トラピチェ エメラルド]
TRAPICHE EMERALD[トラピチェ エメラルド]
宝石名は、サトウキビの絞り機の歯車を意味するスペイン語"トラピチェ"にちなんでいます。
風変わりな珍しいトラピチェ模様は、六角柱の結晶の中心から外側に向かって結晶が放射状に成長しています。
屈折率は通常のエメラルドより高く1.58~1.59程度あります。エメラルドの産出量中でトラピチェはほんの数パーセントとされ、宝石として使用できるものはさらに少なくなるため、コレクターズアイテムとして珍重されています。
主産地は、コロンビアです。